昼休みが終わって、5時間目が始まろうとした時、
苺はドキッとした。
ない・・・昼休みの前に、机の上に置いていた教科書が
なくなっているのだ。
苺「ねぇっ、誰か私の教・・・」
苺は、周りの誰かに聞こうと思ったけど、やめた。

苺(そうか、私、シカトされてるんだ・・・)
でも、このくらいでめげるような苺じゃなかった。
前の学校では、もっとすごかったから・・・。
みんな、理科室に移動している。
教科書の事は、先生に忘れたって言おう・・・。
苺はそう思いながら、廊下に出ようとした。
すると、
紗里「あそこ、落ちてるよ。」
1人の女の子が声をかけてきた。
苺「え・・・・」
見ると、チリ箱の近くにボロボロになった苺の教科書が落ちていた。
はぁ・・・苺はため息をついた。
やっぱり、こんなことだろうと思ったけどさ。
そして、苺ははっと気づいた。
あれっ??クラスの子はみんなシカトしてるのに・・・
なんでこの子は話し掛けて来たの??
苺は思い出した。
この子は鈴村紗里。
いつも本を読んでいて、まじめそうな感じだった。

無口で、ちょっと怖かったけど、
そういえば麻菜ちゃんがいじめられてる時、
この人だけは手をあげてなかったなー。
それに、今のだって・・・
困っている私を、助けてくれたのかな。

苺は、紗里と友達になれそうな気がした。
でも、まだ油断は禁物。
いじめをしきってる、愛子の作戦かもしれないし・・・。
苺は、「ありがとう!」と一言いうと、
教室を出て行った。
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