下駄箱の前,2人立ったまま。
きまずい時間が続く。
雨も強くなる。
・・どうすればいいのかわからない。
このまま帰ってしまうとよりきまずくなってしまう。
かといって話しかけてもまた泣いてしまうんじゃないかと思う。
・・真美からの言葉を待つ。
だけどいくら時間がたってもしゃべらず,泣いてるまま。
期待なんてしない,そのほうが正しいと思う。
だからどうするか・・・どうしようか。
悩むばかりで時間は過ぎる。
・・・かえるか。
このまま立っていたってどうにかなるような状況じゃない。
俺は3年の下駄箱へ向かう。


「恭介ぇ・・」
真美の声。
俺はふりむく。
「何?」
また冷たくいう。
「・・・一緒に帰ってください・・・。」
何故,敬語なのか。
どうして今になっていうのか。
疑問が次々と浮かぶ。
「なんで?」
これしかいえなかった。
でてきた疑問をいってしまうとまた泣いてしまうと思ったからだ。
すると
「あたし達・・もう一度,やり直そうよ・・こうやって出会えたんだもん・・・
 ・・中学の時に出会ったのも雨だったし今もほら,雨・・・運命があるんだよ。
 ドラマのような・・・運命があたし達に・・・・・」
泣きながら必死にいう真美が一瞬,天使のようにキレイに見えた。
「ドラマのような運命」・・きっと昔から信じていたんだ。
付き合っていた頃もドラマのような運命があると。
やっとわかった・・。
ふざけた夢だと思っていたのに,今きくと素敵な夢だと思う。
真美は・・素敵な夢をもつキレイな天使だ。
出会えてよかった,この日に。
この雨の日に。



俺らはこの日以来,2年間の付き合いをした。
どうして2年間?別れた?・・・別れたわけではない。
彼女はデート途中,俺の目の前で事故にあった。
そう・・雨の日,ドラマのように出会った俺達は
雨の日,ドラマのように永遠の別れをしたのである。




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