楽しい平凡な日々、あなたがずっといてくれたらもっと楽しいはずなのに・・・


海辺の住人   「雨の夜道」


学校終り、窓のむこうをみると雨がふっていた。
「かさ、もってきてないよー」
そう騒ぐ人もいれば冷静に見てる人もいる。
あたしは・・・見てた。
雨のそと、海はどうなっているか、悩みながら。
海途は今、どうしているのか、こんな激しい雨のなか、大丈夫なのか・・。
あふれそうなくらいにこみ上げる、不安な気持ち・・・。
静かに、窓のむこうを見つめていた。
「夏海ー・・一緒にかえろ。」
「えっあ・・うん。」
「かさ、持ってるから」
あたしと都は静かに騒ぐ教室のなかを出て、下駄箱へ向かった。
あたしはしたを向いていた。
「どうか・・・したの?」
心配そうに都はあたしの顔をのぞきこむ。
「なんでも・・ないよ。」
嘘をつく。
親友でも、このことははなしたくなかった。
あたしのだけの秘密にしたかった。
あの海辺での出来事も、海途という男の存在でさえも。
話したら・・もういなくなりそうで。
青い瞳の人がいなきゃ、ダメ。
だから・・・・・・
都をとまどいさせながらも、あたしと都はまたあの海が見える場所でわかれた。
あたしはすぐ海へいった。
海途は・・・いない。
雨のなか、ぬれながら、またあたしは海を見つめた。
黒い海の恐怖を味わいながら。
雨のにおいを味わいながら・・・・・・。
「夏海。」
あたしはふりかえる。
「海途・・・・・・・・」
後ろには海途、変わらない青い瞳のキレイさ。
あたしと海途は雨のふる海辺に同じ地をふんでいる・・・・。
その現実が、嬉しかった。
「どうしたの?雨のなか。」
「海途にあいたくて・・・・きたの。」
「そう・・・僕もあいたかったよ。」
「ねぇ・・きいていい?」
「うん」
「あなたは誰なの?」



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