大切にしてくれる人なんて、今誰もいない。


海辺の住人   「ふざけないで」


あたしは砂浜に寝ていた。
海途がいなければここにいる意味はない。
だけど学校にいったって勉強、勉強で疲れるし、
家にいたってシーンとしてて寂しい。
なら今、ここにいてなにも考えずに波の音を聞いているほうがいい。
まぶしい空を見ながら・・・・・


「あれっ」
俺は海に誰かがいるのに気づいた。
制服は、うちの学校の制服だ。
つまり・・・・サボり?
俺は遅刻だけど。
俺は砂浜のほうへ向かった。
寝ていたのは夏海だった。
「・・夏・・・・海?」
「ん・・・・」
砂浜で寝ていたのは夏海。
顔をのぞきこむようにみると、どうやら寝てたらしい。
「水無月・・・・じゃん・・・なにしてんの」
「なにしてんのって・・・お前のほうだろ。」
「学校、いかなくていいの?」
「お前もだろ」
俺は気づけば強い口調になっていた。
それは好きに気持ちからか、どうなのかはわからない。
「あたしはいいの、ここにいたほうが楽しい。」
俺はびっくりした。
夏海は冗談でもそんなことを言わない。
なにか・・・あったのだろうか。
そういえば、最近様子がおかしい。
気づけば外を向いてなにかを見つめている。
「どうしたんだよ、お前。」
「どーもしてないよ。」
「最近、なんか変だぞ?」
「変なのはあんたでしょ。
 だいたい、あたしあんたと昼間から関りたくない。」
「夜ならいいのか?」
「ダメにきまってんじゃん・・・ふざけないでよ!」
夏海はカバンを持って砂浜を黙って歩いた。
怒ったからか、足から音を立てている。
・・・かんじがした。
改めて、俺は夏海に嫌われているということを確信した。
だけど・・・・・好きなんだよなぁ。


・・・・ったく、水無月なんかとはなしてらんない。
あいつ、いつもふざけてて、話にもならない。
あたしは口をとんがらせて黙って砂浜をあるく。
どこに向かうかは、わからなかった。
ただ、歩くだけだった。



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