不思議な現実は濃度をました。


海辺の住人   「光の中」


真っ白でなにもない世界。
光りで突然、消えるたびにここへくる。
最近になってよくきてしまうようになった。
白でほかになにもない世界が、ただ怖い。
・・・・・人影がある・・・・。
そう、いつも。
しばらくたつと黒い影が見えて来る。
その人は・・・冬海だ。
黒いおかっぱ髪、白いワンピース。
死んだとき、きてたといっていた。
僕の見た事がない服装。
そんなところでみるなんて、とても嫌気がある。
本当は生きているときに見たかったけれど・・・・・。
僕が先に死んでしまったから、見れなかった。
あとから冬海は子どもの夏海をうんで、何週間も立たないうちになくなって、
ここへきたという。
僕はここでの記憶があまりない。
最近の記憶なら、いっぱいあるのに・・・・。
「海途。」
冬海が僕の名前をよんだ。
いつも思うが、とてもすんだ声だ。
「もうすぐ、だよね。」
「何が?」
「・・・・ここにくるの。ずっとずっとここへいること。」
「・・・わからない。」
冬海は僕がこの世界にずっといることを望んでいる。
だけど僕は自分で決める事は無理なんだ。
光りで消えるのは僕が好きでなっているんじゃない。
勝手に消えるだけ・・・。
「いつでも待ってるよ。
 もう夏海ちゃんとも会えたんでしょ?」
「まぁ・・・うん。」
「じゃぁ、またね。」
そういって、消えた。
僕の望みはもう叶ったし、海にいる必要はなんだが。
気づけば、海にいる。
・・・・今日は高波か・・・・。
風もすごいし、今日は夏海はこないよな。
きたら絶対に危ない。
僕は横を向いた。
誰かが走っている姿があった。
・・夏海?
「海途ー!」
いつもの声だ。
僕の名前を叫ぶ声。
「今日は・・・危ないよ、帰ったほうがいい。」
「台風で・・海途・・お父さんが危ないと思って。」
お父さん? そっか・・・僕はお父さんなんだよな。
「大丈夫だよ、どうせ消えるし。」
「ダメだよ!消えるとしても、今ここに形は存在してるんだから。」
であったときとは違う。
僕に問い掛けていたのに、「お父さん」だとわかると
こんなにも変わるのか。
「・・・・・・・そだね。」
そういっても消えたくても消える事はできない。
僕と夏海は黙ったまま、ここに立っていた。
「夏海。」
「ん?」
「海途でいいよ、なんか変だから。」
「うん・・・・」
夏海は下を向いて、泣いていた。
「どうした・・・の?」
「・・・・ごめん。
 あのね、嬉しかったんだ。」
「え?」
僕がいつ嬉しがるようなことをしたのだろう。
「今のお父さんね、必要なときにいつも家にいなくて、
 すっごく嫌だったんだ。
 別にいなくてもいいときにはいっつもいて、「勉強しろ」って
 いってきて、ウザかった。
 だけどね、海途がお父さんだって知って
 「本当のお父さんはこんなに優しいんだ」って思って・・・。」
「・・・ダメだよ。」
「え?」
つい言葉にでてしまった。
「今のお父さんは今のお父さんで、大切にしなきゃダメだよ。
 「勉強しろ」っていっているのはお父さんの1つの愛情表現だよ。
 それだけ、夏海には色んなことを知ってるいい子になってもらいたいんだって。」
いいたいことをすべていった。
すると僕は光に包まれ、消えた。
もうすぐ、完全に消滅する・・・・・・。
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