キレイな夕焼け空のした、僕らは別れた。


「夕焼け空でバイバイ」


学校もクラスも一緒だったし、お互い面識はあった。
でも男・女、そーゆーのがあるし話しかけようとか、
全然思わなかった。
でもあのキレイな夕焼けがある日、初めて話した。
「どうしたの?」 夕焼けに一番近い川辺に座っている彼女の背中はあまりにも切なかった。
「・・・・三浦君・・」
振りかえった彼女は涙を流してた。
その涙はとてもキレイで、その潤んだ瞳に僕は吸い込まれそうだった。
「なんで泣いてるの?」
僕は震えた声でいう。
「・・・あたし・・彼氏にふられて・・・」
彼女も震えた声でいった。
「・・一方的に・・・ふられ・・て・・・」
僕は後ろから彼女を抱きしめた。
これ以上、話させたらもっと泣くんじゃないか、潤んだ瞳が壊れてしまうのではないか。
そう、悩みながら僕は彼女を強く、強く抱きしめた。
話したこともない彼女に・・・・・・・・・
すると彼女は僕の方を振りかえり、震えた声で、
「ありがとう・・・」
そう、いった。
彼女は瞳を閉じて、静かに涙を流した。
僕の、胸の中で。



「ん・・・・・」
彼女が目を覚ました。
すると驚いたのだろうか、目を見開いた。
「な・・・なんで・・・」
「泣いてたから、覚えてない?」
彼女は悩んだ、どうして僕に抱きしめられながら寝ていたのか。
すると・・・・
「あっ・・そっか・・彼氏に振られて・・・そか・・・・」
「うん。」
「ごめんね、三浦君。」
「いいよ、別に・・・・・」
「じゃ・・・・ね。」
彼女は歩いていく。
僕はつい、彼女の手首をつかんだ。
「・・・・・え」
「・・・頑張れよ。」
「なにを?」
「新しい恋。」
「うん!」
そういって僕は手をはなした。
すると彼女はまた歩いて行った。
僕は何故か、複雑な気持ちになった。
地をみると、キレイな影。
僕は彼女と、その影を一緒に見送る。
そしたら何故か、すがすがしい気持ちになれた。
見送ったあと、僕は夕焼け空を見た。
オレンジ色に輝く空、それ以上の輝きはないだろうと・・・・・・



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